山本印店に行って来ました!
皆様こんにちは!
山本印店の予約から翌日、早速行ってまいりました。
※長文のため暇な時に読んでください。
車の通りが多かったのでかなり中途半端な自撮りになってます…
池尻大橋駅から玉川通りを三軒茶屋方面に歩くこと10分…割と駅から遠いです。
お店の中に入ると想像以上に狭い。
帖数にすると3帖くらいでしょうか。
そこに店主と店主の奥様と前の相談者が座っていました。
その相談者は新規事業の立ち上げで新しい会社の印鑑を作りに来ているようでしたが、
「社名が長すぎる、よくわからない」
「ここの部分はありふれてる、もっとシンプルなのがいい」
と、社名を考え直してくるように言われていました。
他の方のお話を聞くのは失礼ですが、待っている私の席が相談者の方と50cmも離れていないため、
どうやっても聞こえてしまいます。
その方は結局社判は作らず、個人の印鑑だけ注文されて帰っていきましたが、
この時まではまだ他人事でした……。
自分の番になり、今使っている会社の印鑑と個人の印鑑計6本を店主の前に並べました。
店主は印鑑を無言でじーっと見つめます。
何を言われるかドキドキしてその時間が異常に長く感じましたが、
おそらく3分ほどの沈黙のあと、開口一番に
「あなたはこの仕事向いてない」
………。
Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン
思いもよらない先制パンチでしたが続けて、
「あなたは真面目過ぎる」
「びっくりするほど真面目だ」
「この業界は100円のものを1,000円で売らなければならない」
(それは言い過ぎ)
「あなたにはそれが出来ない」
「あなたは自分で責任を背負い込み過ぎる、もっとクールにならないといけない」
「近々痛い目をみるかもしれない」
なにしろ印鑑の欠け方が良くないと。
銀行印の中心の上と下が欠けていて、それが不吉だと……。
真面目過ぎるから欠けたんだ、と言われました。
それから家族構成や母親の出身地などを聞かれるやりとりが数回続き、
育ちもいいし人間としても申し分ない、と。
「う~ん、でもこの欠け方が気になるんだよなー」
と、話が戻ってしまいます。
そんなやりとりが40分ほど続き、
店主が「じゃあ印鑑を作るなら…」
と言いかけた時に、
後ろでずっと黙って聞いていた奥様が、
「そんなに作るの迷ってるならもう少しこのまま様子見てもらえば?」
……。
……。
店主も、
「そーだね、もう少しこのまま様子見よう」
……え!?
いや、印鑑が欠けてるから作りたいのに、このまま様子見てって、意味がわかりません。
でも反論することも出来ず「はあ、はあ」とうなずくだけの自分でした。
(相談時間は一人15分~30分くらいと他の方のブログでもありますので、
後から考えるとやはりかなり迷っていたのかもしれません。ちなみに断られる方もけっこういるようです。)
結局、法人のほうも個人のほうも印鑑を作ってもらえず終わってしまいました。
でも最後に、
「信用や情も大事だけどもう少しクールになりなさい」
「その情で大きく損をする」
「(おそらく近々の売買で)相手を十分疑って、そして自分自身も十分疑いなさい。慎重すぎるくらいになりなさい」
「信頼出来る方とのコミュニケーションをよく取って、常に相談をするようにしなさい」
「あなたの母方の先祖が心配して今日あなたをここに導いてくれた」
などなど、お言葉をいただきました。
私は必要最低限の情報しか伝えておらずほとんど店主が一人でしゃべっていました。
当てはまりやすい内容かもしれませんが、私としては思い当たることばかりで、内心びっくりです。
良いところはさらに伸ばして、弱点は控えめにしていけるように頑張っていきたいと思います。
いい機会をいただきました。
まだ行ったことがない方は是非チャレンジしてみてください。
作ってもらえなかった場合お金はかかりません。
またいつ頃来てとも全く言われてないため、今後どうすれば良いかわかりませんが、また半年後くらいに訪問してみたいと思っています。(電話が繋がれば……)
そういえば店主がかなりのご高齢のため、急いだほうがよいかもしれません。
山本印店
03-3421-8462
予約時間:月~木の12時~
※翌日の予約しか取れません
池尻大橋駅までの帰り道、足取りが非常に重かったのは言うまでもありません。
当分欠けた印鑑を使わなくてはいけませんし……